THE POWER OF KNITTING
A LETTER FROM ISABEL
何時間ものスクリーンのみの電話会議の結果、私の脳はブロックされ、眠りに落ちる事なく本を読む事が出来るようになりました。夜間のこの抵抗できないような疲労は、誰にとっても一般的だという事を友人や家族を見て知っていました。それは不安、退屈、あるいは身体と心の孤立と無力への対処方法でしょうか。それともこの暗黒時代を生き抜けるための麻酔の様なもの?

私は、外出や社交が禁止される様な激変が訪れた際に、就寝前の数時間を人々がどのようにして時間を使っていたのか疑問に思い始めました。
 
そして、両親と祖父母が趣味として、ガーデニングや野菜を育てていたことを思い出しました。同時に彼らは縫い物や編み物もしていました。改めてこれらは厳しい時代を乗り越えるために不可欠なスキルだと言う事に私は気づかされました!
 
ワークアウトやヨガ、ジョギングではなく、食べるもの、身につけるもの、修繕するもの、プロセスに目的を持ったものを作ること。
そこで私は編み針を持ち、私たちが関わっている『ニットワイズ』と呼ぶプロジェクトの為にベーシックな正方形を編み始めました。私の娘も編み始め、丸一日リモートで働いた後、それが私同様に信じられないほどの浄化作用がある事に気づきました... COVID-19感染拡大の現状は未だ良い方向に向いているとは言い難いですが、編み物をしている時の喜びや心の穏やかさは自らを正気に保ち、なぜ私たちがこのプロジェクトを始めたかを改めて理解し、その理由は正しかったと思います。


KNITWISE
 
コノリーには、かつて西海岸に素晴らしいスコットランドの手編みの会社がありました。製品の需要が増加し労働力が不足した為、すべての生産をインドに移しましたが、ニッターは彼らの技術を伝えていなかったことに私たちは気が付きました。

スコットランドの西海岸は、手編みで常によく知られていました。ダンフリースハウスからさほど遠くないサンカの町は、黒と白のオーダーメイドのグラフィックニットデザインで特に有名でしたが、それらの技術は今や瀕死の状況です。
我々はダンフリースハウスのプリンスズファンデーション(チャールズ皇太子の財団)とジョセフエッティギチャリタブルファンデーション(イザベルエッティギ創設の財団)からの支援を得て、趣味を実行可能なビジネス提案に変えることができる、地元のハンドニッターのコミュニティを再現したいと考えました。ファッション業界はハンドニッターを求めており、一つ一つの仕事は高く評価され、それに応じて報酬が支払われます。それはまた、ごくわずかな資本コストで気軽に行うことができるものであり、学歴は必要なく、男性にも女性にも等しく適しています。 しかし、私たちが学んだ素晴らしい発見は、編み物がメンタルヘルスに、特にコミュニティの面で、地域レベルの人々と制限された状況にいる人々を結びつけることの利点です。

非常に才能のあるコノリーニットデザイナーであるロレーヌエイコーンリーの助けと知識を活かし、3年間のイニシアチブを確立し、ホームニッターの小さなグループ作り、ファッション業界でもう一度編み始めるリーダーを奨励しています。そして、スコットランドで失業率が最も高い地域で持続可能なビジネスを成長させるために、若い才能を育てます。
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