コノリー社は、1878年 ジョン・ジョセフとサミュエル・フレデリック・コノリーによって創業。当時は乗馬用の鞍づくりなどを手掛ける家族経営の会社としてスタートしました。

1902年 エドワード7世から依頼された戴冠式に使うコーチ(2011年4月のウイリアム王子とキャサリン妃の結婚式でも使用されています)の内装を製作したのをきっかけに自動車産業へ進出。1904年パリのサロンでベールを脱いだロールス・ロイスをはじめとして、ベントレー、アストンマーティン、ジャガー、ダイムラー、ランドローバー、マクラーレンなどの英国高級車に品格と耐久性を兼ね備えた革のシートを提供してきました。英国車以外では、フェラーリ、マセラッティ、アルファロメオ、リンカーンなどにも提供しています。



その後、自動車業界にとどまらず、インテリアデザインの分野に進出。ドイツの著名な建築家であるミス・ファン・デル・ローエの椅子、英国国会議事堂の議席、大英図書館の机やイームズのリラックスチェア、コンコルドのシートや英国の豪華客船クイーンエリザベス2世号の製作にも関わりました。第2次世界大戦で使用されたスーパーマリン・スピットファイアでも使用され、英国王室御用達ロバーツ社のレトロデザインのトランジスタラジオ等でも使用されています。



ヒストリー1ベントレーVAUMOL  

1995年 高級車で培ってきたノウハウを活かしクラシックカーのインテリアやシートだけではなく、ヘルメットやゴーグルなどのモータースポーツ用品やレザーグッズを開発して小売りビジネスをスタート。英国のラグジュアリー文化を体現するブティックとして存在していました。


2000年 現オーナー、イザベル・エッティギィの夫、ジョン・エッティギィによって(ジョセフ社の創業者)コノリー社創業家より営業権を取得。さらにビジネスを拡大すべく、ロンドンのコンデュイストリートにブティックを移転。ジョン・エッティギィのディレクションによりクロージングを手掛けるように。しかし2010年、ジョン・エッティギィの逝去により閉店を余儀なくされてしまいます。


2016年10月、夫の後を引き継ぎ、イザベル・エッティギィがオーナーとなり、再びブランディングされ、ロンドン・クリフォードストリートにブティックをオープン。建物はロンドン・メイフェアー地区にあり、由緒あるジョージアン様式の建物です。伝統と実績を活かし、スポーツカーのインテリア分野へも再び進出しています。